東洋医学の鍼灸院は、表参道・青山にある源保堂鍼灸院へ(東京都内の鍼灸専門院) (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

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東洋医学は身体の何を観ているのか?(1)

四診法について

2011年12月23日


 東洋医学(このコラムでは中国発祥の伝統医学を指します)が産まれた時代は今から4000年前とも言われ、『黄帝内経』と呼ばれる原典ができたのが2000年前です。当然その時代は電気もありませんし、ましてや画像診断装置などはもちろんありません。しかしそういった装置がない中にあっても、病気になった身体を何とか治療しようとみな腐心してきました。中には天才的な医家もいたとは思いますが、多くは名もなき医家による小さな積み重ねによって少しずつ築き上げられていきました。その恩恵を受けて私たちは鍼灸師という仕事をさせていただけています。あわよくば私自身も小さな積み重ねをして、東洋医学・鍼灸の発展に寄与したいと思います。

daikeitiyou_ganmen_syusei2.jpg と、少々話が逸れそうになりましたが、病気になった身体を治そうとする場合、まず身体の中で何が起こっているのかを知る必要があります。身体の状況を診察せずに、症状を聞いただけで闇雲に鍼をするわけにはいきません。鍼をする前に、どうしてこの症状が起きたのか、患部以外に原因はないかなどを診察し、分析していくわけですが、その前の段階として、身体が発する情報を収集していきます。この収集方法が、東洋医学の診察方法であり、“身体の声を聞く”ということになります。ここで収集された情報を分析し、その結果としてどこのツボに鍼をしたらいいのかが決まりますので、この収集はとても重要な作業となります。そこで東洋医学の基礎を築き上げた医家達は、身体の外側に現れているサインを頼りに、それらを五行などを応用しながら系統立てて、身体の内部で起きていることを知ろうと務めてきました。現代においてもその診察方法は有効で、身体全体を把握できるという利点もあり、東洋医学・鍼灸の臨床では大いに利用されています。

では、“身体の声を聞く”、実際の東洋医学の診察方法を見ていきます。

東洋医学の診察方法は、「四診法(ししんほう)」とまとめられており、その中身は、「望・聞・問・切(ぼう・ぶん・もん・せつ)」という4つの分類があります。

 最初の「望(ぼう)」は望診と呼ばれるもので、“望んで知る”という意味で、外から視覚で捉えられるもの全てを含めます。例えば右の図のように、顔を見て診察する方法があります。図をクリックして拡大していただくと分かりやすいと思いますが、例えば鼻の先のは脾臓が配当されており、そこに異常があったら脾臓が病んでいることがわかります。私たちも普通の会話の中で、「今日は顔色悪いんじゃない?」と言ったりしますが、そういったことを常に気にかけておくことも大切です。この望診はとても難しいとされ、顔を見ただけで病気が分かると聖人と呼ばれたりします。
 次に「聞(ぶん)」は聞診(ぶんしん)と言いまして、耳で聞く情報や、鼻で嗅ぐにおいの情報を含みます。たとえば五行には五臭というにおいの分類がありますが、あぶらくさい、くされくさいなどと臓腑を分類しています。
 「問(もん)」は問診です。これは身体の不調の箇所を問いかけたりすることですが、患者様が自覚している不調だけではなく、大便・小便の状態、食欲があるかないかなどを幅広く問いかけていきます。
 そして最後の「切(せつ)」は「切診(せっしん)」は、接すること、触れることで身体の情報を受け取る方法です。この切診には、背候診、経絡診、尺膚診、腹診、そして最も重要な脉診といったものがあります。

望診
視覚によって情報を集める。
聞診
聴覚と嗅覚によって情報を集める。
問診
患者さんに問いかけて情報を集める。
切診
触れることで情報を集める。

このコラムで四診法の全てを語るのはいささか煩雑となりますので、最も重要な脉診が、施術者の頭の中でどのように行われているかを、次回から書いてみようと思います。

参考文献・参考図書

LinkIcon『黄帝内経・素問』
LinkIcon『黄帝内経・霊枢』
LinkIcon『陰陽五行説 その発展と展開』 根本幸夫・根井養智著 じぼう
LinkIcon『東洋医学を知っていますか』 三浦於菟著 新潮選書
LinkIcon『図説 東洋医学 基礎編』 山田光胤・代田文彦著 学研

より深く知りたい方、学びたい方へのサイト

LinkIcon『はじめての鍼灸治療ガイド』
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