第6回『体温』 of 表参道・青山・源保堂鍼灸院(東京都内)Acupuncture Tokyo, Aoyama -肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・体質改善・免疫力向上・不妊治療など


東洋医学の鍼灸院は、表参道・青山にある源保堂鍼灸院へ(東京都内の鍼灸専門院) (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

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体温

2004年11月18日(2009年4月2日加筆) 


 我々の身体が、異物から攻撃されるのを防ぐ免疫の働きは、普段の体温に左右されると言われています。
 体温を下げる生活習慣として、冷たいものの飲みすぎや、旬を忘れた生野菜の摂食、甘いものの食べすぎなどが挙げられますが、我々の生活環境はさらに身体を冷やす方向へ進んでいるように思います。このような環境の変化にともなって、昨今体温が低下している人が増えているといわれています。患者さんでも冷え性を主訴の一つに挙げる方も多くあります。
 では、体温が低い場合どのようなことが身体に起きるのでしょうか?
 例えば胃液などの酵素が働く最適温度は40度~45度といわれています。食事をする時に冷えたビールを飲むとしますと、一気に酵素の活性化は落ちることになり、消化力はがた落ちとなります。ビールを飲む時は焼き鳥などの食事を伴いますが、未消化のまま焼き鳥が胃腸を通り抜けていく、そんな光景を体内で見ることになります。このように、単純に消化力を見ただけでも、身体の冷えや体温の低下は、免疫力を含む身体の諸機能に大きな影響を与えるということが分かると思います。

 ある女性の患者様が、当初は偏頭痛と月経前の不快症状を訴えて治療を始めました。毎回の治療で鍼灸本治法を施し、生活習慣の指導としては、旬にあった食事を心がけること、お肉などのたんぱく質も適宜とるようにと、治療と生活習慣の改善による相乗効果をお奨めしました。週1回位のペースで治療をしていきましたが、治療を受け始めて約一月後、頭痛もおさまり、月経前の不快症状も軽減していきました。
 この患者様は自主的に基礎体温を毎日測っているのですが、治療を続けてきたこの一ヶ月間の基礎体温の変動もメモしており、その結果体温が0.4度上昇していたと報告してくれました。そしてさらに治療を続けたところ、30~35日あった生理の周期は、28日という正常な周期に戻っていき、また主訴であった頭痛や月経前の不快症状などもなくなっていきました。

 女性の場合、特に冷えでホルモンバランスを崩すことも多くあり、そのことによって様々な症状が出てくることになります。このような治療経過を見ても、体温が低下することは、女性にとって大敵となることが分かります。女性の場合冷えは顕著に身体の症状となって現れてきますが、男性の場合は冷えの影響を実感することは少ないようです。しかし日々の臨床で身体を診ていますと、男性にも冷えが侵入することがあり、他の不調につながることもあります。
 男女問わず、冷えは身体に大きな影響を与えます。季節の旬に合わせた食事、温かい物を摂るようにするなど、身体を気遣った食べ物のとり方を心がけ、また夏などは冷房に当り過ぎないなどにも気を付ける必要があります。
 鍼灸治療で五臓六腑のバランスが整い、体温も上がる素地をつくることができます。軽いものであれば、治療だけでも十分です。しかし、鍼灸治療の効果をさらに活かして、身体をしっかり支えるためにも、普段から冷たいもの飲みすぎは極力控え、冷える食材を取りすぎないように生活全体を心がけることが同時に必要になってきます。

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