東洋医学の鍼灸院は、表参道・青山にある源保堂鍼灸院へ(東京都内の鍼灸専門院) (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

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治療の回数について

2004年12月16日(2009年4月2日加筆)


 「鍼灸治療はどのくらいの回数を受けたらよいのですか?」とよく質問されます。
 これは正直たいへん難しい質問です。患者様としては、一回でも早く治りたいと願うのは当然ですし、治療をする側もまた、一回でも早く改善していただこうと最善を尽くしていくものです。しかしながら、正直であればあるほど、何回で治るということは言えないものです。
 例えばこのような、治療が何回で直るかと言う質問は、東洋医学に限ったことではなく、西洋医学においても同じような疑問があるかと思いますが、不思議と病院では「何回薬を飲めば治りますか?」と先生に尋ねる方は少なく、治らないのに薬を常に飲み続けている方も多いのではないでしょうか。しかしそれを疑問に思ったり、口に出したりする方は少ないものです。つまり、“科学的”と称される西洋医学においても、なかなか「いついつに治ります。」と特定するのは難しいものなのです。それは、人体そのものが不確定要素を持っているからで、各身体によってぜんぜん違うものなので、いたし方がないわけです。しかし東洋医学、特に鍼灸に関しては、「何回で治りますか?」「いつ治りますか?」とばかりが先に立ってしまい、数回の治療であまり効果が上がってこないと(慢性的であればあるほど治癒までに時間と回数がかかるのは、西洋医学でも同じなのですが・・・。)「鍼灸は効かない。」という印象をもたれてしまい、患者様自身が効果が上がってくる前に鍼灸を放棄してしまって、治る機会を自ら手放してしまうことも多いものです。

 鍼灸治療の効果とは、鍼灸治療そのものの力だけではなく、治療効果を受け止める患者様の状態とによって、相対的に効果の出方が変わります。鍼灸治療を受けている患者様の体力(年齢、性別などの要素も含めたもの)これまでの生活習慣、普段の健康への心がけなどによって治療効果の出方は様々で、これを数値にすることができません。このような理由から、はっきりと伝えられないところがあります。それはまた、鍼灸治療というものが、全体の体調が整ってきてはじめて治療効果が長続きしてくるためでもありますし、さらに、当院の施す鍼灸本治法は、天地人、季節の巡りを念頭に置いた治療方法ですので、季節の変化なども含めて病と身体の状態を診ながら、治療経過の考慮していく必要があります。

 もちろん一回の治療でも体が軽くなる、お腹が柔らかくなる、呼吸が楽になるといった効果は現れ、身体は健康な状態に向かっていきます。もしこの状態が長続きし、症状が無くなれば、それは身体が回復したと言ってもいいと思います。しかし、一度悪い方向へ傾きかけた体は、一回の治療でしばらくは良くなっても、悪い方向へ傾きやすくなっていますので、治療効果が長続きしません。やはり効果を持続するためには、治療と治療の間隔を空けずに治療回数を多くして、一度悪い方向へ傾いた身体を健康な方向へ方向転換してあげる必要があります。これは、病の原因が表面的な浅いところにあるものも、深いところ病の原因があるものでも同じことが言え、病の根本を治していくためには、治療の間隔を空けずに、継続した治療を受けることが、結果として早い回復につながります。
 例えばぎっくり腰や二日酔いの胃もたれのような、昨日、今日現れたような症状は、壊れているところも少ないので一回から数回の治療で著しい効果が出て治癒することが多くあります。しかし、糖尿病、高血圧症、動脈硬化、肝臓疾患などの身体の中からくる病、また、内臓の不調和から起きる頑固な肩こりや頭痛などの不快症状は、一回や数回で総てがよくなるほど、簡単ではありません。例えば病院でいただいた薬でも、朝晩毎日欠かさず飲んで効果がやっと出るのものです。同じように、病を治そうとしてい受けている鍼灸治療もまた、それ相応の回数を受けていただくことが大切です。鍼灸は魔法ではなく、学問と技術をベースにした治療であることを、改めて知っていただきたいと思います。
 その他治療回数を左右するものとして、治療と同時に季節に合わせた食事をする、食事内容を気を付けるなど、治療効果をしっかりと身体が受け取れるようにするための、適切な生活習慣の改善も大切になります。そこで表参道・青山源保堂鍼灸院では、鍼灸本治法を施すだけではなく、患者様には東洋医学の理論に基づいた生活習慣の提案、食事指導もしております。
 本治法が体にやさしく、効果のある治療法ということを実感していただくためにも、治療を始めた最初の3~6回くらいは、なるべく間を空けずに治療を受けていただくことをお勧めします。

参考・関連ページ

LinkIconより詳しく鍼灸の回数・頻度について知りたい方へ

より深い理解のための参考図書

LinkIcon『東洋医学を知っていますか』 三浦於菟著 新潮選書

より深く学びたい方へのサイト

LinkIcon『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』


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初心者にお薦めの本

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『東洋医学のしくみ』 関口善太著 日本実業出版社

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