【身体・健康に関する本の書評(1)】 of 表参道・青山・源保堂鍼灸院(東京都内)Acupuncture Tokyo, Aoyama -肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・体質改善・免疫力向上・不妊治療など

『子供の「脳」は肌にある』

『子供の「脳」は肌にある』 山口創著 光文社新書

著者 山口創
発行 光文社新書
価格 735円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆

東洋医学・鍼灸医学は、“触れる”医療と言い換えてもいいかもしれません。鍼灸の小児鍼などは、まさに子供と肌の関係の濃さを伝えていると思います。スキンシップの大切さを伝えて、臨床のヒントになる本です。

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 鍼灸治療には四診法という診察方法があります。これは、望診(外から目で見て察する診察)、聞診(匂いや声などから察する診察)、問診(患者さんに病情などを直接問いかける診察)、切診(脈診、腹診、尺膚診など)の4つの診察方法をまとめた言い方です。どれもが総合的な診察には欠くことが出来ないものなのですが、中でも重要視されるのは、切診かもしれません。脈診、腹診など、施術者は患者様の身体に直接触れて診察を進めていきます。
 また、鍼灸治療をするときには、術者はやはり“手”を使って経穴(ツボ)を探していきます。そして鍼をするとき、お灸をするときは、もちろん直接患者様の肌に触れて治療をしていきます。
 このように、鍼灸治療にとって“手”というものはとても大切なものになります。施術者にとっての“手”ばかりではなく、手は、施術者と患者様を結ぶ接点として、患者様もまた、手から伝わる感触によって施術者への信頼感などを判断しています。
 そして手が触れる“肌”というものは、東洋医学的に見ますと、最初に外からの邪気を防御するところでもあります。風邪などを例に取るとわかりやすいかと思いますが、風邪をひきやすい方の肌の多くは、かさかさとしたところがあり、風邪が侵入しやすかったりします。皮膚は肺とつながり、衛気の様子をが出るところでもあり、肌の色艶は栄養状態など身体全般の傾向を示しています。
 身体の表面を覆っている肌は、とても重要な器官です。本書では子供の成長にとっての肌について述べたもので、成長期におけるスキンシップの大切さを教えてくれます。鍼灸医療の小児鍼の効果の原点も、このスキンシップにあるのではないでしょうか。鍼灸師の他に、手に関わる仕事をしている方、子育て中(子育てを始める)の方、子供と接する仕事の方などに読んでいただきたい一冊です。

『副作用 その薬が危ない』 大和田潔著 祥伝社新書

『副作用 その薬が危ない』

著者 大和田潔
発行 祥伝社新書
価格 760円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆☆

薬を飲んでいない人はいないというくらい、現代はみな薬を飲んでいます。それゆえ、東洋医学・鍼灸医学の臨床においても、基礎的な薬の知識を知っておくことは必須になっています。本書は薬の副作用の怖さではなく、副作用の出方を丁寧に伝えてくれる好著です。

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 タイトルには、“その薬が危ない”というドキッとするような副題がついています。この副題だけ読みますと、“薬ってそんなに怖いのか!”と思ってしまいがちですが、しかし内容は、下手に薬への恐怖感を煽るようなものではありません。むしろ、安全に薬を利用するための上手な付き合い方を記した本といえます。そして記述も、お医者さんと患者様のやりとりを再現したドラマ仕立てのお話や、薬を理解するために必要な病気のメカニズムの解説など、図も入るなどして、一般の方にもわかりやすくなっています。
 “副作用のない薬はない”と言われますが、素人では薬の副作用を理解して薬を選ぶことは出来ません。お医者さんが処方してくれたものを飲むしかありません。薬は全て安全である、お医者さんが処方してくれたんだから間違いはないという認識の下に、私たちは薬を飲むわけですが、場合によっては副作用が出る場合もあります。このときに、その副作用について理解をしておかないと、自分の病態には合わないものを長年のみ続けるという不利益を蒙ることになりかねません。お医者さんも神様ではありませんので、その薬によってどのような副作用が起きるのか、患者サイドからしたら、その度ごとに経過を報告することが大切になります。より身体にあったものを処方してもらうためにも、自分の身体と薬の関係がどのような経過を辿っているのか、副作用のリスクと副作用が起きがちな病と薬を、ケーススタディを通しながら理解できる本となっています。

『人はなぜ太るのか』 岡田正彦著 岩波新書

『人はなぜ太るのか-肥満を科学する』

著者 岡田正彦
発行 岩波新書
価格 735円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆

世の中にダイエット本が溢れていますが、まずは太る原因を知っておく必要があり、そこを押させるだけでも、太らないことを心がけることができます。本書はそのポイントを科学的に教えてくれる本です。東洋医学・鍼灸医学は養生学でもありますが、本書は太らないための食養生のヒントにもなると思います。

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 鍼灸師は、病気を治すだけではなく、未病を治すことが大切になります。未病を治すとは、その地域の人々や患者様の健康を守る、健康管理者という役割も担っています。日頃の健康管理として大切なことの一つとして、生活習慣病の予防があります。そして、生活習慣病のリスクとして大きいのが肥満です。生活習慣病を予防し、健康管理者としての責任を果たすためにも、肥満について正しい知識を持つことは大切なことになります。
 この本は、第1章に肥満の仕組みを述べ、第2章には肥満の基準を示し、第3章は肥満によって起こる健康被害、そして最終章では、今までのことをまとめて、健康に痩せるための方針を書いています。肥満やダイエットに対しては、様々な方法論が挙げられていますが、この本ではそういったものに惑わされないように、一つ一つを科学的に検証しているところがいいと思います。偏った情報ではなく、公正な目でもって、太るリスクを洗い出し、そのリスクを取り除くように、健康的に痩せる方法を模索しています。
 患者様の健康管理者として、肥満を予防するための指南書として、正しい知識を身に付けることが出来る好著です。

『究極の身体(からだ)』 高岡英夫著 講談社

『究極の身体(からだ)』

著者 高岡英夫
発行 講談社
価格 1785円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆

マイケル・ジョーダンをはじめ、各分野で活躍する名選手、名人と呼ばれる方の身体の動きは、身体が持っている可能性を十二分に引き出している結果です。「ゆる体操」の創始者がその動きの秘密に迫る一冊です。

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 「ゆる体操」というのをご存知でしょうか?ゆる体操とは、身体全体の骨や筋肉をゆるゆるに緩めるゆる体操ですが、この体操を作り出したのが著者の高岡英夫さんです。ゆる体操そのもはとてもシンプルで、ただひたすらにゆるゆる~と身体を揺らすだけの運動です。しかしそのシンプルな体操の裏には、とても深い作者の考察と意図があります。
 人間の身体の進化を辿ると、その行き着くところは、進化の過程で始めて脊椎というものを獲得した魚類にあると、作者は唱えます。例えばマグロがあの猛スピードで海の中を回遊することが出来るのも、そして危険を察知したときなど瞬時に方向転換できるのも、脊椎の柔軟性のよると著者は解説します。そしてそこに人間の身体を当てはめて運動全体を見つめ直すことによって、“究極の身体(からだ)”と呼ぶべきものが生まれてくる・・・。
 東洋医学や鍼灸医学において、骨といったものはあまり重要視されていないように思います。もちろん骨は腎に配当されており、先天の気に通じるものとして登場してきますが、西洋医学の解剖学の図のようなものはあまり重要視してなかったように思います。このような東洋医学の視点だけで勉強を進めますと、身体の構造を骨から観るということに疎くなってしまうことがあります。その弱いところを埋めるためにも、こういった身体の構造を理解することは大切になると思います。
 この本では、実際のアスリートを例に挙げて解説していますので、とても馴染み深く読むことが出来ます。“究極の身体”の持ち主である一流のアスリートの動きを理解することは、身体の構造を理解するだけではなく、普段の生活環境のアドバイスなどにも有効なものが多いと思います。著者が創設したゆる体操も、身体に負担がかからない優しい運動ですので、お年寄りや身体の弱い方にもお勧めできる体操ですので、その理解のためにも本書は良書だと思います。

『姿勢のふしぎ-しなやかな体と心が健康をつくる』 成瀬悟策著 講談社ブルーバックス

『姿勢のふしぎ-しなやかな体と心が健康をつくる』

著者 成瀬悟策
発行 講談社ブルーバックス
価格 861円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆☆

脳性マヒの患者さんへのアプローチから始まった成瀬悟策先生の研究は、とても深く、愛情のあるものがあります。愛情を感じると同時に、決して感情や、単なるリラックス指南に陥らない理性を感じる方で、そこにまた研究の確かさを感じます。

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 著者の成瀬悟策先生の研究は、脳性マヒの患者さんから始まりました。脳性マヒは出産時やその前後の発達中に脳に生じた病変で、随意筋のコントロールがうまくできないため、動作がぎこちなくなり、肢体不自由になることを指します。脳の病変のため、悪化はしないものの、それ以上の回復の見込みはないとされています。そのため解剖学的アプローチと、神経生理学的アプローチをするくらいしか対処法がないとされていますが、それらのアプローチも、十分に効果を出しきれていない面もあります。
 成瀬先生は、あるとき、脳性マヒの子供が、睡眠中に自由に寝返りを打っていることに気がつきました。睡眠という最もリラックスした状態では、脳性マヒの影響が出ていない・・・その姿を見て、成瀬先生は脳性マヒの心理面に注目し、催眠状態でのリラクゼーションと身体の関係を追究し、さらに催眠状態でなくても、リラクゼーションをすることによって、身体に大きな影響が与えられることを体系化していきました。そしてその体系は、脳性マヒの患者さんだけではなく、一般的な健康の問題、心の問題、またスポーツ競技にも応用が可能なところまで広がっています。
 鍼灸師のところにいらっしゃる患者さんで多い症状は、肩こりや腰痛、肩の痛みなどですが、これらは姿勢の悪さや、過度の緊張が継続していることから来ることも少なくありません。また、その姿勢の悪さや緊張は、リラクゼーションができないという心理面から来ることも少なくありません。その両者の改善を鍼灸も目指すわけですが、成瀬先生が提唱する動作法は、それを補う手法にもなりますし、また、動作法を直接しなくても、この手法の根底にある思想は、治療や患者さんへのアドバイスにも大きな指針を与えてくれます。
 この本は講談社のブルーバックスという小さい新書ですが、成瀬先生の研究の過程と、その成果、そして先生の患者さんへの優しい眼差しが詰め込まれた、とても大きな価値ある本です。

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アクセス(場所・時間・地図)

源保堂鍼灸院がある表参道の欅通りの木漏れ日。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

住所

東京都渋谷区神宮前4-17-3
アークアトリウム101

電話 & FAX

03-3401-8125

開院時間

10:00〜20:00(月・火・水・金)
10:00~17:00(木・土)

お休み

日曜日・祝日

地図

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地下鉄表参道駅から源保堂鍼灸院までの道順。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

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アクセス(電車の場合)

表参道駅出口の案内板。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

最寄り駅

地下鉄のご利用

  • 銀座線・半蔵門・千代田線「表参道駅」より徒歩6分
  • 千代田線・副都心線「明治神宮前駅」より徒歩10分

※「表参道駅」利用の場合「A2出口」をご利用すると便利です。
※出口からの道順はこのページの一番下に写真入りで説明がございますので、詳しいアクセス情報をご参照ください。
※地下鉄の乗り換え案内はこちらへ。 → 東京メトロ

JRをご利用の場合

  • JR山手線「原宿駅」より徒歩13分
  • JR山手線「渋谷駅」より徒歩15分

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アクセス(お車の場合)

原宿の歩道橋から見た表参道の欅通り。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

お車の場合

表参道のメイン通り(欅通り)からですと、道が狭く、車や人の往来がが多いので、外苑前のベルコモンズ横のキラー通りから入っていただくと便利です。
周辺のコインパーキングは地図に記してあるのでご参照ください。
※その他表参道ヒルズ、並木通り沿いにもパーキングがあります。

●治療院までの道順・印刷用PDFファイル→ こちら
●Googleマップ →  こちら

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