【一般・初心者向けの本(2)】 of 表参道・青山・源保堂鍼灸院(東京都内)Acupuncture Tokyo, Aoyama -肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・体質改善・免疫力向上・不妊治療など

『「気」で観る人体-経絡とツボのネットワーク』 池上正治著 講談社現代新書
※ 現在、講談社現代新書は装丁が一新していますので、この写真とは異なる表紙になっていますので、本屋さんで探すときはご注意ください。

『「気」で観る人体-経絡とツボのネットワーク』

著者 池上正治
発行 講談社現代新書
価格 756円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆

東洋医学・鍼灸・漢方について興味のある一般の方や、専門の方も読める内容で、特に経絡・ツボについて知りたい方にお薦めです。

btn_amazonbuy.gif

 この本では、まず東洋医学独特の概念である「気」というものを、中国文化の中での成り立ち方やその概念を説明し、それが医学にも応用されてきた歴史を考察しています。中国哲学・中国思想は、「気」というものをキーワードにして成立した学問体系ですが、現在は人文科学の分野で扱われています。しかしそれが自然界にも通じ、医学にも応用できるということになると、これは自然科学の分野にも入ってきます。つまり、「気」という学問は、文系、理系というものに分断するものではなく、両者が混在した世界観といえるのではないでしょうか。そういったことを含めた中国医学の「気」という視点で、その気が流れる経絡、気が集まるツボというものを述べたのがこの本です。
 この本は、経絡の流注の順番で書いてあるので、とてもまとまった印象を受けます。鍼灸学校に入りますと、経絡経穴概論という授業がありますが、これはひたすら経絡と、その経絡上にあるツボの名前と場所を覚えることに費やされる授業です。ともすると退屈な暗記科目になりがちですが、この書物をそばに置いておきますと、経絡を学ぶことに興味を持つことができるようになると思います。流注順ですので、順番に追っていけるのが本書のよいところです。また新書なので、鍼灸学校の行き帰りの電車の中でも少しずつ開いては読むことができるのではないでしょうか。

『昭和鍼灸の歳月『はり100本』 竹内文近著 新潮新書

『はり100本』

著者 竹内文近
発行 新潮新書
価格 714円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆

“ある鍼灸師のお仕事のお話し”という本で、専門家が参考にできるものではありません。鍼灸に興味ある一般向けの本です。

btn_amazonbuy.gif

 鍼治療というものがどのようなものか、それは一般の方にとってはイメージしにくいものです。鍼は痛いのではないか?鍼は怖いのではないか?という鍼という言葉の響きから感じるイメージがあるのかもしれませんし、そしてその一方では、鍼はとても効くのではないか?神秘的なものではないか?というイメージもあるように思います。私自身臨床をしていますと、「鍼っていうとお年寄りの先生がやってるイメージだったけど、意外と若い先生がやってるのね」と言われることもあり、まだまだ偏見の強い、“鍼は特殊なものである”というイメージが先行してしまいがちな世界なのかなと思ったりもします。
 本書『はり100本』というタイトルも、インパクトがあり、また新たな偏見のあるイメージを付けてしまうのではないかと正直思います。また、内容についても、有名人の治療の話などもあり、“特別”なものであるという印象を強く感じさせてしまうところがあります。さらに、この方の治療は、自分が編み出した的な方法論ですので、一般的なものではないので、治療を受けたいと思っている側にとっても、これから治療を学ぼうとしている方にとっても、具体的なものが残りません。そういった意味では、『はり100本』は、“こういった治療もあるんだなぁ”という感じで、軽く読んだ方が良いのではないかと思います。
 現在鍼灸を学んでいる方、臨床経験の浅い方にとっては、本書に書かれている著者の職人気質のところや、臨床に対する態度は、学ぶ姿勢として参考にできますが、まず学ぶには、オーソドックスな基礎を作ることが大切ですので、治療内容については、同じような治療をしなくてはいけないと、あまり真剣に捉えすぎないほうが良いと思います。
 治療を受ける側としては、『はり100本』に書かれている治療方法が絶対的なものであるとか、魔法のような治療をしているというよなイメージをもたれないほうが良いと思います。鍼灸院の看板は目にするけど、これまで一度も受けたことがない、どんなことをしているんだろうと思っている方には、こんな仕事もあるんだなぁと、その仕事振りを垣間見るという感じで軽く読むものとしてはお勧めです。

『まんが経穴入門』 周春才著 医道の日本社

『まんが経穴入門』

著者 周春才著
発行 医道の日本社
価格 1680円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆

経穴(ツボ)の名称には意味があります。その意味をわかりやすく漫画で解説した本です。経穴の意味を知ると、臨床のヒントが見つかります。そういう意味では、漫画といえども決して侮れない一冊です。

btn_amazonbuy.gif

 一般的に鍼や指圧をするところを、“ツボ・つぼ”と言いますが、正式な用語としては“経穴(けいけつ)”と言います。経穴には名前が付けられていますが、中国医学ですから、もちろん全て漢字で表記されています。漢字が使われているのですから、そこには必ず“意味”があります。この経穴の名前が持っている意味を知ることは、その経穴の位置を知ることにもなりますし、経穴の効果を知ることにもなります。たとえば人差し指と親指の根元には、有名な「合谷(ごうこく)」という経穴がありますが、これは、この経穴が、“谷のように合したところにある”ことを示しています。また、背中の督脈上には、「至陰(しいん)」と呼ばれる経穴がありますが、これは、“ここが陽の至りですよ”ということを示しており、そこから治療のヒントや身体を見つめる手助けを得ることが出来ます。この「まんが経穴入門」は、“まんが”という題名がついていますが、いわゆるストーリー仕立てで経穴の意味が分かるというのではなく、ちょっとしたイラストが理解を助けてくれるという意味での“まんが”です。しかし、“まんが”“入門”という軽い言葉とは異なり、内容はとても充実しています。経穴に使われている漢字の意味や、五要穴などの説明などもあり、初学者にとっても、一般の人にとっても、そして中堅以上の先生にとっても役に立つものだと思います。気楽にめくる読み物としても面白いかと思います。

『陰陽五行学説入門』 中村璋八・中村敞子共訳 たにぐち書店

『陰陽五行学説入門』

著者 中村璋八・中村敞子共訳
発行 たにぐち書店
価格 3150円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆

東洋医学・鍼灸医学の基本である陰陽五行学説を、分かりやすくまとめています。古典的な鍼灸治療を学びたい方には、最初に読んでおきたいテキストです。

btn_amazonbuy.gif

 本書は題名通り、陰陽五行学説の入門書です。上に取り上げました『陰陽五行説 その発展と展開』 根本幸夫・根井養智著 じぼうと比較しまして、ページ数も薄く、五行の基本的な考え方を主に取り上げています。

東洋医学や鍼灸医学を学ぶ際に、どうしても身についておきたい考え方が、陰陽論であり五行論です。この陰陽五行は、とてもシンプルで分かりやすい考え方ですが、実際にどこまで有効なものか、どこまで治療に活かせるのかということになると、尻込みをしてしまう治療家の方も少なくありません。また逆に、陰陽五行を巧みに使うことが出来る治療家にとっては、これほど便利で、これほど有効なものはないとおっしゃることでしょう。

 この本の原書は、内蒙古医学院中医系主編の『自学中医之道』叢書に含まれたものを翻訳したものです。原著は中国各地の中医学院の校閲を経た権威あるもので、内容は、現在中国で学ばれているスタンダードな五行学説が書かれています。そのため、内容はまさにベーシックで、“入門”となっています。しかし、入門といいましても、内容はとても深く、参考に出来る箇所は入門者のみならず、中級者以上にとっても多くあります。また、ある程度学問が進み、確認するためにもう一度読んでみると、新たな発見や気づきがあるのも、本書が良書であることを示しています。
 訳者はすでにご紹介している『五行大義(上)』『五行大義(下)』の中村璋八先生と、その奥様でいらっしゃる中村敞子先生のよるものです。陰陽五行学説の入門書としてぜひとも一読しておきたいものです。

『戦国武将の養生訓』 山崎光夫著 新潮新書

『戦国武将の養生訓』

著者 山崎光夫
発行 新潮新書
価格 735円(税込み)

お薦め度 ☆☆☆☆

室町・安土桃山時代に、当代きっての名医として活躍した曲直瀬道三が、どのような医療観の持ち主であったのかを垣間見ることができ、とても興味深い資料です。戦国武将がいかに身体を大切にしたかもわかります。日本の東洋医学・鍼灸医学・漢方の独自の発達の一端を知ることができます。

btn_amazonbuy.gif

 室町・安土桃山時代に活躍した曲直瀬道三(まなせどうざん)と呼ばれる医家がおります。現在では「日本医学中興の祖」と称えられています。曲直瀬道三は、当初仏道を志しておりましたが、現在の栃木県の足利学校へ遊学した際に、その後の師匠となる医家・田代三喜(たしろさんき)に運命的な出会いを果たし、医学の道に進むことになりました。田代三喜は、その時代に普及していた『和剤局方(わざいきょくほう)』を重宝に扱っている医療界を批判し、陰陽、虚実といった本来の漢方医学(東洋医学)に基づいた医療に立ち返ることを主張しました。曲直瀬道三はその講義に魅了され、田代三喜の弟子として、師匠が亡くなるまで13年間師事をしていました。
 その後田代三喜の実績を継承、発展させていき、足利義輝、毛利元就、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など、錚々たる戦国武将の主治医として活躍しました。特に毛利元就には厚遇され、元就の家臣たちに医学の講義をしております。さらに元就は道三に対し、毛利家繁栄の道と諍諫(そうかん・争いを諌める)の方法を問い、道三は『雖知苦斎一渓道三言上目録』というものを献上し、これは毛利家の家訓にもなりました。
 現在毛利博物館に、曲直瀬道三直筆の『養生誹諧』という本が納められています。これは道三がしたためた養生に関わる120首の歌を集めたもので、漢詩にも造詣が深かった道三の知識もさることながら、全編ユーモアに満ちながら、養生方法や、健康のありがたさを分かりやすく説いています。この『戦国武将の養生訓』 山崎光夫著 新潮新書では、その『養生誹諧』の歌に並んで、意訳と解説が書いてあり、とても読みやすくまとまっています。

『戦国武将の養生訓』 山崎光夫著 新潮新書には、『養生誹諧』に続き、道三が著した『黄素妙論』という房中術に関する本文と解説も掲載されています。房中術とは、SEX(セックス)でありますが、当時はお世継ぎを作るためにはとても大切なものであり、また、身体にとって重要な先天の気である“精”をいかに守っていくかということが求められていました。本来医療とはかけ離れているように思えますが、これもまた一つの養生法であり、健康を保つ秘結となります。現在は不妊症も多く、セックスレスの夫婦も多いと聞きます。そのような意味からも、性生活のあり方を曲直瀬道三から学ぶことも一つの解決になるかもしれません。

 曲直瀬道三は、京都の十念寺に眠っております。京都を訪れた際、お時間がありましたら“日本医学の中興の祖”に感謝を届けに行くのもいいかもしれません。
LinkIcon京都・十念寺

アクセス(場所・時間・地図)

源保堂鍼灸院がある表参道の欅通りの木漏れ日。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

住所

東京都渋谷区神宮前4-17-3
アークアトリウム101

電話 & FAX

03-3401-8125

開院時間

10:00〜20:00(月・火・水・金)
10:00~17:00(木・土)

お休み

日曜日・祝日

地図

※クリックすると拡大されます。
地下鉄表参道駅から源保堂鍼灸院までの道順。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

詳しいアクセス情報LinkIcon
治療のお申し込みLinkIcon

アクセス(電車の場合)

表参道駅出口の案内板。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

最寄り駅

地下鉄のご利用

  • 銀座線・半蔵門・千代田線「表参道駅」より徒歩6分
  • 千代田線・副都心線「明治神宮前駅」より徒歩10分

※「表参道駅」利用の場合「A2出口」をご利用すると便利です。
※出口からの道順はこのページの一番下に写真入りで説明がございますので、詳しいアクセス情報をご参照ください。
※地下鉄の乗り換え案内はこちらへ。 → 東京メトロ

JRをご利用の場合

  • JR山手線「原宿駅」より徒歩13分
  • JR山手線「渋谷駅」より徒歩15分

詳しいアクセス情報LinkIcon
治療のお申し込みLinkIcon

アクセス(お車の場合)

原宿の歩道橋から見た表参道の欅通り。 (C)表参道・青山・源保堂鍼灸院

お車の場合

表参道のメイン通り(欅通り)からですと、道が狭く、車や人の往来がが多いので、外苑前のベルコモンズ横のキラー通りから入っていただくと便利です。
周辺のコインパーキングは地図に記してあるのでご参照ください。
※その他表参道ヒルズ、並木通り沿いにもパーキングがあります。

●治療院までの道順・印刷用PDFファイル→ こちら
●Googleマップ →  こちら

詳しいアクセス情報LinkIcon
治療のお申し込みLinkIcon