『東洋医学見聞録【上巻】』
著者 西田皓一
発行 医道の日本
価格 3360円(税込み)
対象 一般 ☆☆☆
専門 ☆☆☆☆
- 収録内容 -
〈第1篇〉東洋医学との出合い
〈第2篇〉肩凝りの治療
〈第3篇〉頚椎症の治療~寝違いと鞭打ち症~
〈第4篇〉肩関節疾患の治療
~五十肩、肩の捻挫、打撲、スポーツ障害、関節炎など~
〈第5篇〉腰痛の治療
〈第6篇〉膝関節の治療
〈第7篇〉皮膚疾患の治療
〈第8篇〉ストレス性疾患の治療
〈第9篇〉シャックリの治療
〈第10篇〉逆子(異常胎位)の治療
〈第11篇〉アレルギー性鼻炎の治療
〈第12篇〉気功遍歴
『東洋医学見聞録【中巻】』
著者 西田皓一
発行 医道の日本
価格 3360円(税込み)
対象 一般 ☆☆☆
専門 ☆☆☆☆
- 収録内容 -
〈第1篇〉陰陽交叉取穴法
〈第2篇〉頭痛の治療
〈第3篇〉風邪の治療
〈第4篇〉梅核気の治療
〈第5篇〉歯科領域の治療
〈第6篇〉末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)の治療
〈第7篇〉パニック障害と不眠症の治療~頚叢刺法を用いて~
〈第8篇〉肋間神経痛の治療
〈第9篇〉痛風発作の治療
〈第10篇〉棘下筋症候群の経筋療法
〈第11篇〉上腕挙上障害の治療
〈第12篇〉腕神経叢症候群の治療
〈第13篇〉梨状筋症候群の治療
〈第14篇〉坐骨結節部痛の治療
〈第15篇〉消化器疾患の治療
〈第16篇〉薬食同源
『東洋医学見聞録【下巻】』
著者 西田皓一
発行 医道の日本
価格 3360円(税込み)
対象 一般 ☆☆☆
専門 ☆☆☆☆
- 収録内容 -
〈第1篇〉膝関節痛の経筋療法
〈第2篇〉肘関節痛(テニス肘など)の治療
〈第3篇〉股関節部痛の治療
〈第4篇〉踵部痛の治療
〈第5篇〉胸肋痛の一鍼療法
〈第6篇〉腰部筋肉の疲れの治療
〈第7篇〉顔面筋痙攣の治療
〈第8篇〉線維筋痛症とその鍼灸治療
〈第9篇〉慢性疲労症候群の鍼灸治療
〈第10篇〉神経症の経筋療法
〈第11篇〉うつ状態の治療
〈第12篇〉泌尿器の慢性炎症性疾患の治療
〈第13篇〉口腔内と口周辺の疾患の治療
〈第14篇〉鼻出血の治療
〈第15篇〉耳鳴の治療
〈第16篇〉内耳性眩暈の治療
〈第17篇〉眼疾患の治療
〈第18篇〉眼保体操
〈第19篇〉皮内鍼について
鍼灸医療・東洋医学の情報月刊誌である『医道の日本』に連載中の、『東洋医学見聞録』を収録した本です。
著者の西田皓一先生は、西洋医学の医師でありながら、臨床に積極的に鍼灸治療を用いている先生です。西田皓一先生は、1937年生まれで、1963年神戸医科大学卒業。1977年西田順天堂内科(高知県南国市)を開業し,現在に至り、2004年高知大学医学部非常勤講師、2006年高知大学医学部臨床教授を歴任しています。 西田先生は、40年前に西洋医学の限界を感じ、それから東洋医学・鍼灸というものに出会い、現在に至るまで鍼灸・東洋医学、そして西洋医学を併用しながら臨床を行っています。
本書は、上に示しましたように、様々な疾患を取り上げています。上・中・下巻全てを揃えれば、初心者の場合でも、鍼灸治療を受けに来る患者さんの多くに、条件付きではありますが、一定の(ある程度の)対応はできるようになるのではないでしょうか。
西田先生の手法は、経絡治療・本治法といったものではなく、昔から言い伝えられている特効穴や、経絡の走向部位による穴、奇穴、阿是穴などを選穴し、そこへの鍼灸治療がメインです。このような標治的な選穴に限界を感じて、本治法の修得に進んだ者にとっては正直物足りなさもありますが、鍼灸学校に入りたての人や、鍼灸院を開業して間もない人にとっては、このような標治的な治療が集められているのは、とてもありがたいものだと思います。また、本治法を修得しようとする方にとっても、こういった本は、経絡のつながりを理解したり、臓腑の関係を理解するためにも役に立つことがあると思います。
また、西洋医学的な見解なども知ることもできますし、西田先生の臨床経験から感じてきた経験談も、初心者・中級者には重宝します。
もともと鍼灸・東洋医学の月刊誌『医道の日本』の先頭に連載されているものですので、読みやすく、写真も豊富なので理解もしやすい本ですので、鍼灸・東洋医学を学ぶ人はもちろん、西洋医学で鍼灸や東洋医学を学びたいと思っている人への入門書としても好著だと思います。
参考
『超旋刺と臨床のツボ』
著者 首藤傳明
発行 医道の日本社
価格 3360円(税込み)
お薦め度 ☆☆☆☆
経絡治療の第一人者である首藤傳明先生の、臨床のお話し満載の一冊。本書では首藤先生の超旋刺という刺鍼技術と、生きたツボを使う取穴のコツを伝授しています。
首藤傳明先生は、伝統鍼灸学会の会長や、経絡治療学会でも役を務める先生で、鍼灸界では知らない人がいないくらいの先生です。私も鍼灸学校の学生のときに、首藤先生の治療院に3日ほど見学をさせてもらいに行ったことがありますが、先生を慕い、先生の治療を受けにやってくる患者さんはとても多く、朝から夕方までひっきりなしにやってきます。毎日の患者さんの数は、先生自身の技術とお人柄によるたまものだと思います。また、これだけ毎日臨床をしていれば、臨床家としてたくさんのものを患者さんから教えてもらっているのだろうと、医道の日本や講演会で聞くお話の裏にある経験の裏づけを、首藤先生の鍼灸治療院で目の前で見せていただきました。
首藤先生には既に『経絡治療のすすめ』 首藤傳明著 医道の日本という本があり、これは、脉診を学び始めた人の入門書として広く読まれています。『経絡治療のすすめ』 首藤傳明著 医道の日本の出版から長い月日が経ち、ようやく記された待望の書が、『超旋刺と臨床のツボ』です。
この『超旋刺と臨床のツボ』は、タイトル通り、首藤先生が臨床の中で編み出した「超旋刺」という刺鍼技術の解説と、臨床でよく使われるツボのお話がメインとなっています。特に臨床のツボの解説はとても面白く読むことができます。ツボのお話しといいますと、よくあるのは病名とツボをつなげたものと、ツボの位置が書いてあるものだと思います。本書はそういった基本的なことはもちろんのこと、まず秀逸だと思うのは、取穴方法がイラストでしっかりと図示されていることです。例えば二の腕にあるツボを取るときなどは、手を回外にしているか、回内にしているかで、位置が全く違ってきます。こういったずれが起きないように注意が必要ですが、普通の本に書いてあるようなツボの位置だけでは、取穴に自信が持てないものです。このあたりの不安を本書は解消してくれます。次に本書が優れている点は、臨床家として首藤先生が経験してきた一つ一つのツボの特長を、先生の体験談を交えながら分かりやすく述べているところです。首藤先生は、現在でこそ経絡治療の先生ですが、臨床家としてスタートしたばかりの頃は、澤田流を臨床の支柱にしていた方ですので、おそらくたくさんのツボを臨床の中で使ってきたのだと思います。そういった経験から気づいたツボのお話しは、経験の浅い新米鍼灸師はもちろんのこと、経験を積み重ね始めた頃の臨床家にもとても役立つことばかりです。
その他治療院経営のお話しなどもあり、本書は首藤先生の臨床経験の集大成となっています。とても分かりやすく、読みやすい本ですので、臨床家として一読しておく価値はあるかと思います。





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