『漢方的スローライフ』
著者 幸井俊高
発行 ちくまプリマー新書
価格 760円(本体価格)
お薦め度 ☆☆☆☆
東洋医学・漢方の知恵を生活に組み入れる、それが著者の提唱する“漢方的スローライフ”。忙しい毎日から少し離れる工夫が掲載されています。
著者は漢方薬の薬局を開設している方で、東洋医学のエキスパートです。
本書は、西洋医学と東洋医学の身体の捉え方の違いを例を挙げて述べるところから始まり、対処療法としての西洋医学、原因療法としての東洋医学と、両医学の特徴をわかりやすく解説しています。しかし著者のスタンスは、どちらの医学も患者さんの“健康の回復のため”という思いの元、お互いを尊重する立場に立ち、東洋医学の専門家として、東洋医学のよいところを本書で解説しています。
目まぐるしい生活環境の変化と、その変化に追いつけない我々の身体の現状から、身体全体を捉えていく東洋医学の身体観を生活に取り入れていくこと、それが本書のタイトル“漢方的スローライフ”であります。特に体質を分類し、その体質に合った生活の提唱、そしてそれを支える食事の大切さを伝えています。後半は少し精神論に偏りすぎた面もありますが、あくせくしないゆったりとした生活は、精神的な面も含めて見直したいものです。患者さんへのちょっとしたアドバイスにもちょうどよい一冊です。



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